マイスリーを倒したい
猫は睡眠薬を飲んでいるのだが、それをマイスリーだと思っていた。
薬の名前すら分からないほど頭が悪いのかというと、その通りなのだが、薬にはジェネリックという、OEMのようなシステムが存在し、特許が切れると同じ成分の薬を、誰でも(というかどの会社も)作れるようになるかもしれないのだ。(全然違うかもしれない。)
それで、「フルニトラゼパム」という薬を憧れの「マイスリー」だと思っていたのだな。
フルニトラゼパムは弱い、かというと結構強いと思う。ドラクエで例えれば、LV15くらいで挑むムドーくらい強いと思う。全滅は必至なのだ。強い。
っていうか、アメリカなどには犯罪に使われてしまうので、禁輸になっているくらい強いのだ。なんと、フルニトラゼパムとは、ロヒプノールさんだったのだ!
だから、相当強いことは間違いがない。
しかし、マイスリーは飲んだことがないのだ。
マイスリーという薬が必要かというと、全然必要ない。よく眠れるというか、入眠には問題がないのだ。
どのくらい眠れるのかというと、雀魂という麻雀アプリで、雀聖になるくらい頑張っているのに、寝落ちして皆に迷惑をかけてしまうくらいよく眠れる。
なぜ、そんなに入眠に問題がないかというと、猫はさらに「デエビゴ」という最近出回ったばかりの、新式のお薬も併用しているのだ。
これは、一説によるとマイスリーより強力だという。
つまり、猫は、「フルニトラゼパム」と「デエビゴ」の両刀をもって「マイスリー」と戦うエスタークのような存在なのだ。
なんだ、「マイスリー」など恐れるに足らずではないか。と思いきや、マイスリーには確固たるブランドイメージがある。大学でいえば「慶応義塾」のようなものだ。
フルニトラゼパムとデエビゴのエスタークと、マイスリーのゾーマ様。
どちらが強いかは、明白だといえる。
そう、マヒャドと凍える吹雪しか吹けないゾーマ様より、イオナズンと灼熱炎のエスタークの方が強いに決まっているのだ。
だから、マイスリーは必要ないのだが、マイスリーは様々な曲にも散見されるようなブランド戦略に成功していると思う。バーバリーくらい格好いい。
だから、マイスリーには憧れるのだが、何しろ必要がない。
しかし、マイスリーはブランドだ。
私がナイフなら、あなたの中で折れてしまいたい、と中島みゆきさんは謡っている。
それくらい、捻じ曲がった偏愛がマイスリーにはあるのだ。メンヘラだけに。。。